[minami 妄想#003] 誰もいない夜、裸のままで

俺が出会ったのは、カフェの制服に身を包んだ22歳のminamiだった。
慣れない都会の空気に戸惑いながらも、真剣に接客しているその横顔が妙に印象に残った。

その夜、ホテルの部屋でひとりきりの彼女を想像する。
制服を脱ぎ、下着も外して、裸のままベッドに沈み込む姿。
「やっと一人になれた…」そんな小さな呟きが耳に届く気がした。

俺の妄想の中で、彼女はシーツに頬を押し当て、目を閉じて深く息を吐く。
その仕草があまりに自然で、彼女自身も知らない無防備さがにじみ出ていた。
「もし、隣にあなたがいてくれたら…」
そんな言葉を口にして、そっと俺の存在を許す。

シーツに触れる素肌の温かさ。
香るシャンプーの甘さ。
細い指先が胸をなぞり、熱を帯びた吐息が喉から漏れていく。
俺はただ、その光景を見つめながら、彼女の鼓動に合わせるように息を潜める。

やがてminamiは俺の方へ身を寄せてくる。
「ねえ、もっと近くで感じたい」
その言葉と共に、合意の笑みを浮かべる。
俺はその気持ちを受け止め、触れ合う肌から確かめるように想いを伝えていく。

官能は徐々に高まり、やがて部屋を満たすのは二人の吐息だけ。
触れるたびに熱が増し、彼女の瞳が潤むのを見て、胸の奥が締め付けられる。
決して荒々しくはなく、ただ互いを確かめ合うように。

クライマックスを迎えたあと、余韻の中で彼女が小さく笑う。
「今夜は、忘れられない夜になったね」
その言葉が耳に残り、現実と妄想の境界が溶けていく。