honokaは24歳。
かつては派遣OLとしてオフィスビルの受付に立っていたという。
あのときの整った姿勢と、やわらかな笑顔。
それを思い出すだけで、今も胸がざわめく。
今の彼女は、職探しの合間に生活費を稼ぐため、コンカフェでアルバイトをしている。
その店では日替わりの衣装があり、今日は“ブルマデー”。
「ちゃんと着こなせるように練習しておかないと」
そう言ってレンタルルームに入る彼女を想像するだけで、身体が熱を帯びる。
honokaはバッグからブルマを取り出し、鏡の前に立つ。
スカートを脱ぐ指先が震えているのは、冷房のせいか、それとも緊張のせいか。
布が肌に触れる瞬間、彼女の吐息がわずかに揺れる。
ほんのり赤く染まった頬。
それを鏡越しに見た彼女は、小さく笑って「似合ってるかな」と自分に問いかける。
その声は、誰に聞かせるものでもない。
ただ、部屋にひとりきりで自分を確かめるhonokaの小さな合図だ。
けれど俺には、その仕草がどうしても無垢な挑発に見えてしまう。
彼女はブルマの裾を整え、立ち姿を何度も確認する。
肩にかかる髪を直すたびに、胸元の鼓動が強くなる。
彼女自身もその高鳴りを感じているはずだ。
それでも鏡を見つめる目は、どこか甘やかで、自分に酔うように潤んでいる。
「これなら大丈夫、かな」
そうつぶやく声は、確かに自分への同意であり、安心させるための儀式のようだった。
その瞬間、彼女の姿が“バイトのための衣装合わせ”を超えて、ひとつの官能的な場面に変わる。
誰にも見せるつもりのないhonokaの表情。
でも、もしその世界を覗けたなら。
俺はきっと、その余韻だけで夜を過ごしてしまうだろう。
想像の中で彼女はまだ、ブルマ姿の自分を鏡に映して見惚れている。
そして俺は、その光景に酔いしれながら、ひとりで妄想を深めていく。