[mei 妄想#002] 布団の上で、気の緩んだパンチラ

隣の和室で作家が原稿を書いているあいだ、
俺は、ふと障子越しに見えた女性を思い出していた。
編集アシスタントのmei——26歳。

旅館の午後。
meiは布団の上に腰をおろし、少し疲れた様子でスマホを手にしていた。
畳に差し込む光が、彼女の頬に淡く反射して、
その表情をやわらかく照らしていた。

俺の中で“妄想の物語”はそこから始まる。

彼女はゆっくりと膝を立てて横になり、
布団に沈む体の重さを確かめるように腰をずらした。
その仕草があまりに自然で、
「もう少しだけ待たせてくださいね」と
どこか優しく言われたような気さえして、
胸の奥がふっと熱を帯びた。

スカートの裾がその動きに合わせて少しだけずれ、
かすかな布の隙間から、太ももの奥が覗く。

彼女は気づいていない。
いや、気づかないふりをしてくれているのかもしれない。
“見られてもいい”という合図のように思えてしまい、
その想像が心臓の鼓動をゆっくり速めていく。

布団の柔らかさに沈む身体。
スマホを操作する指先の細かな動き。
立てた膝の影が、太ももの内側に淡く落ちる。

俺はただ、目の前の光景を心の中でなぞりながら、
彼女がさらに気を抜いていく様子を想像してしまう。

——もし、このまま彼女が仰向けになって、
スマホを持つ手を緩めてしまったら。
——もし、軽く寝返りを打って、
スカートの奥がさらに開いてしまったら。

そんな“もし”が連続して浮かび、
和室の静けさの中で、鼓動だけが熱を放っていく。

meiは、午後の眠気がやってきたようにまぶたをゆっくり閉じた。
その一瞬、スカートの奥に影が走り、
布がふわりと広がる。
まるで「ここまでなら、見てもいいですよ」と
囁かれたような気さえした。

もちろんこれは妄想だ。
彼女の意思を尊重しながら、
彼女が“許した範囲”の無防備を楽しむだけ。

やがて彼女の胸がゆっくり上下するたび、
布団に触れた身体のラインが微かに変化していく。
腰の角度、足の曲がり、指先の緩み。
そのどれもが官能を呼び起こすには十分だった。

クライマックスは言葉にしない。
彼女の吐息のように淡く、
午後の光みたいに儚く、
そっと余韻だけを残して終わらせる。

俺はただ、その余韻の中で、
続きを見たくてたまらない衝動を抱えたまま息をつく。
そしてゆっくり——クリックしたくなる。