[mei 妄想#008] 湯気の奥でほどける秘密

旅館で原稿の“見張り役”として同行しているmei。
読書をしていた彼女を、俺は偶然、廊下から見かけてしまった。
そして——そこで目を離せなくなった。

浴衣は湯上がりの体をゆるく包んでいて、
前がほんの少しだけ、気づかないうちに開いてしまっていた。
その奥に何も身に着けていないと知った瞬間、
体の奥から生々しい衝動が小さく波のように広がった。

畳の匂いと、石鹸の甘い香り。
湿り気を含んだ空気が喉の奥をゆっくりと撫でていく。
彼女は本を閉じ、仰向けに寝転がり、
白い脚を無意識のまま、布団の柔らかさへ沈めていった。

その仕草には“拒まない”空気があった。
意識してではない。
でも、許されているように感じてしまう柔らかさだった。

「……誰かが見てたら、どうするんだろうな」

小さく笑うように息を漏らし、
彼女は帯をそっと緩めた。
ふわりと浴衣が流れ、豊かな鎖骨のラインが光を受けて立ち上がる。
俺の胸の奥が、ぎゅっと熱くなる。

“見てもいいよ”
そんな言葉を、彼女の体温から感じ取ってしまう。

布団の上のmeiの体は、
呼吸とともに静かに上下していて、
浴衣の下の素肌がそのたびに滑らかに動き、
思わず喉が鳴りそうになる。

俺は妄想してしまう。
もし彼女がこちらを見て、
少しだけ視線を合わせて、
ほんのわずかに浴衣を指先で寄せたとしたら——

それは合意の合図になるのだろう。

その一瞬を想像するだけで、
旅館の静寂が、甘くゆっくりと溶けていく。
彼女の唇のわずかな開き、
湯上がりの頬の赤さ、
肌に残った水滴のような光。

どれもが、俺の中で膨らんで、
気づけば息が荒くなりそうになる。

けれど、これはまだ“本編”の入口にすぎない。
浴衣の奥で何がほどけ、
どんな表情が生まれるのか。

その続きを知りたくて、指が震える。
彼女の素肌がどう動き、
どんな熱を帯びていくのか——
想像の中のmeiは、俺が望む形にゆっくりと姿を変えていく。

そして、最後に残るのは甘い余韻だけ。
胸の奥にじわじわと広がって、
そのまま消えてくれない。

その続きを見たくて、
気づけばリンクを探してしまっている自分がいる。