[ruri 妄想#002] 制服コスプレで階段パンチラの誘惑

今日はいつもより少し大胆な気分だった。
制服に着替えるだけでは物足りない。
鏡の中でネイビーとブルーのチェック柄スカートを揺らしながら、ruriはゆっくりと微笑む。
胸元のリボンを整え、ローファーのかかとを鳴らすと、レンタルルームのドアを開けた。

廊下は静まり返っていた。
外の喧騒とは別世界のように、ビルの中は薄暗く、エアコンの低い音が響くだけ。
その静けさの中で、ruriのパンプスの音がコツコツと階段へと近づいていく。
歩くたびに、プリーツスカートがふわりと揺れ、ひざ上の肌にかすかに風が触れる。
その感触が、彼女の胸をじわりと熱くさせる。

階段の前で、ふと立ち止まる。
誰もいないはずなのに、なぜか背中に視線を感じるような気がした。
——もし、下から誰かが上がってきたら…。
想像するだけで、心臓が跳ねる。
ruriはそっとスカートの裾に手をかけ、ほんの少しだけ位置を直した。
それはまるで、“見えてしまってもいい”と誘うような仕草だった。

一段目を踏み出す。
スカートがわずかに舞い、太ももの奥の柔らかな部分が空気に触れる。
ゆっくりと二段、三段と上がるたび、制服のひだが揺れ、淡い影がちらりと覗く。
そのたびに、自分自身がその影を意識してしまう。
見られていないのに、見られている気がする。
その錯覚が、ruriの胸を高鳴らせた。

踊り場で立ち止まり、背後を振り返る。
やはり、誰もいない。
——でも、本当にそうだろうか。
少し開いたドアの向こうや、廊下の奥から、誰かが見ているかもしれない。
そう考えるだけで、頬が熱くなる。

再び階段を上がり始める。
今度は少しだけ歩幅を広げてみる。
プリーツの間から、淡い色の布がかすかに見え隠れする。
階段の下から見上げる視線が、もしあったら——全部見えてしまうかもしれない。
そう思うと、スカートを押さえたくなる。けれど、押さえない。
スリルの甘さが、全身を包み込んでいく。

最上段に着いたとき、胸の鼓動はいつもより早かった。
ただ階段を上がっただけ。
それなのに、制服の中は熱を帯び、呼吸がわずかに乱れている。
手すりにそっと手を置き、深呼吸をひとつ。
そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。

——やっぱり、制服を着ていると、私は少しだけ違う人になる。

ruriはそう思いながら、静かな廊下を歩き出した。
誰にも見られなかったのかもしれない。
けれど、見られてしまったかもしれない——その境目の感覚こそが、彼女を夢中にさせるのだった。