[airi 妄想#002] 在宅勤務の合間に…こっそりブルマに着替えて

airiは、27歳の会社員。
都内の中堅メーカーで、事務職として勤務している。
資料をまとめ、会議の議事録を取り、数字の整合をとる毎日。
誤字脱字は許されず、表情にも常に気を配る。
そうやって築いた「信頼感」は、同僚にも上司にも好印象を与えていた。

だけど、その信頼の裏で、ずっと押し込めてきた感情がある。
——疲れた。
誰かに見られていない時間が、ほんとうは一番、気持ちいい。

その日も、airiは在宅勤務だった。
けれど、壁の向こうの生活音と、耳をつんざく工事の音が重なり、
もう一分たりともPCの画面に集中できそうになかった。

「もう、今日は……だめ」

PCを閉じた彼女は、慣れた手つきでスマホを開き、
デイユース可能なビジネスホテルを検索する。
予約が完了した瞬間、小さな吐息が漏れた。

ホテルの一室。
カバンの奥から取り出した小さなポーチには、体操服が丁寧に畳まれていた。
Tシャツと、ブルマ。
それはただの服じゃない。airiにとって、それは「スイッチ」だった。

一枚ずつ脱ぎ捨て、ブルマに着替える。
腰にフィットする生地の感触。
わずかに太ももに食い込むラインが、自分の身体の輪郭をはっきりと意識させる。

「ふぅ……」

ベッドの上に腰をおろし、脚をくずしながら、airiはスマホを手に取った。
そのまま、社内ミーティングの時間が近づいてくる。
ビデオはオフ。音声だけで参加できる“気楽さ”が、今の彼女にはありがたかった。

ミーティングが始まる。
「よろしくお願いします〜」という誰かの声。
「じゃあ、airiさん、今週の進捗どうですか?」
画面の向こうでは、皆が真剣に働いている。

でも、airiは今——
ブルマ姿で、ベッドの上に脚を崩して座っている。

Tシャツの裾が少しめくれていて、
その下には何も履いていない素肌と、ぴたりと密着したブルマの生地。
会社の人たちは、誰ひとりとして、そんなことを知らない。

だからこそ、興奮する。
話す声を平静に保ちつつ、
ミュートの合間に、airiはふっと笑みを漏らしていた。

画面に映っていない、音にも乗らない——
そんな彼女の“秘密”が、彼女の内側だけをじんわりと熱くしていく。

「airiさん、ありがとうございます〜」

名前を呼ばれるたびに、
その“ギャップ”が快感になっていく。

みんなが“ちゃんとした格好”でPCの前にいるなかで、
airiだけが、ブルマ姿で、片膝を立てて座っている。
このギャップこそが、airiの中で静かに、淫らに膨らんでいく。

ミーティングが終わると、airiはイヤホンを外し、
スマホを枕元に投げ出す。
脚を伸ばし、うつ伏せになり、また脚を曲げる。

ブルマがヒップにぴたりと密着し、
それを自分で意識するたびに、身体の奥がじわりと熱を持つ。

「バレないのに、なんでこんなに……」

airiは、自分の内側に芽生えている“疼き”を、ゆっくりと味わっていた。

ブルマ。ホテルのベッド。音声ミーティング。
すべてが“罪じゃない”はずなのに、
どうしてこんなに背徳的で、どうしてこんなに気持ちいいのか。

——もちろん、これも全部、俺の妄想だ。

あのとき、ホテルのロビーでふと目が合ったあの女性。
ラフなTシャツにスカート姿。
ふと見せた、どこか気の抜けた笑顔。
それが頭から離れなくて、
いつの間にか俺は、こんな妄想をしていた。

でも、もしも。
もしも彼女が、本当にブルマ姿でミーティングに出ていたとしたら。

——もう、想像するだけで何も手につかなくなる。