[riko 妄想#004] レンタルルームで卒論執筆中、ソファで無防備な脚

rikoは女子大学の4年生。
卒論を進めるため、東京のレンタルルームを借りていた。

机にはノートPCと文献が積み上がっていた。
だが、彼女は今、ソファに横たわり、スマホをいじっていた。
「ちょっと休憩」——そのつもりが、気づけば30分以上が過ぎている。

ソファの上で片脚を投げ出し、もう片方を膝にのせる。
自然とスカートの裾が揺れ、太ももの奥がちらりとのぞく。
本人にとっては何気ない仕草。
けれどその無防備さは、見る者の心をざわつかせる。

rikoはスマホの画面を眺めながら、時折小さく笑みを浮かべる。
SNSで流れる推しの舞台のリハーサル映像。
照明に照らされたその姿を見るたび、胸の奥が熱くなる。

「来月には、東京で……」
そう呟いて、スマホを胸に抱きしめる。

ソファに横たわったまま、脚を組み替える。
スカートがさらにずり上がり、白い太ももが眩しいほどに光を受ける。
rikoは気づいていない。
それがどれほど艶めいた光景なのか。

頭上には時計の針の音が響く。
外からは車の音や人の話し声がかすかに届く。
けれど、この部屋は世界から切り離されたように静かだった。

ふいに、スマホを胸に置いたまま、両手を頭の後ろに伸ばした。
その瞬間、スカートの裾がふわりと揺れ、奥が危うく見えそうになる。
彼女は無意識に脚をすり合わせるように動かした。
「はあ……」
短い吐息が、部屋の空気を震わせる。

目を閉じ、少し微笑む。
それは疲れを癒す仕草でありながら、どこか淫靡な気配を帯びていた。

——もしかして今、この部屋で、ひとりで淫らなことをしているのかもしれない。

そう考えるだけで、胸が高鳴る。
現実にはあり得ない。
でも、妄想の中では、彼女のすべてが手に取るように近い。

ソファの上で脚をゆっくり開いたり閉じたり。
その無防備さは、誰に見せるでもない、彼女だけの時間。
だが、それをこっそり覗き見るような錯覚に囚われる。

rikoはまたスマホを手に取り、カメラロールを開いた。
推しのポスターを撮った写真が映る。
その視線に見つめられているような錯覚に、思わず胸に手を当てる。
「会いたいな……」
小さく呟いた声が、自分だけの秘密のように部屋に溶けていく。

そして再び脚を投げ出す。
裾が揺れ、柔らかな太ももが光を受ける。
ただそれだけのことが、こんなにも艶めいて見えるなんて——。

やがて、机の上のノートPCがスリープから目を覚ます。
現実に引き戻され、rikoは軽く伸びをした。
乱れたスカートを直し、髪を耳にかける。
「……もう少し頑張らなきゃ」
そう自分に言い聞かせ、再び机へ向かう。

けれど、その一瞬の無防備な姿は、確かにそこにあった。
誰にも見せない時間の中で、彼女はほんのわずかに、心も身体も開放していた。