僕の妄想の中で、hinaは22歳の大学生だ。
そして彼女は自分の意思で、誰にも邪魔されない空間を選び、
自分を表現するためにその部屋へとやってきている。
レンタルルームの扉を閉めた瞬間、
制服のボタンにそっと指をかける仕草。
「誰にも見せないから」と、彼女は自分に言い聞かせているのだろう。
でもその静かな声が、僕には“見せてあげる”という合図のように響いてしまう。
胸元が緩み、淡い香りがふわりと漂う。
埃ひとつない空間に、彼女の体温だけが滲んでいく。
肌に貼りついていた布が外れるたびに、
僕の中では鼓動がひとつずつ強く打ち鳴らされる。
スカートの裾がわずかに揺れ、足首からふくらはぎへと光が滑る。
ほんの少しの動作が、妙に鮮やかに映り込んでくる。
「ここには誰もいない」と彼女がつぶやくその声に、
僕は思わず息を呑んでしまう。
鏡に映ったhinaの姿は、制服に隠されていた自分を解き放つようで、
その瞳はどこか艶やかで、けれど冷静に自分を見つめている。
その落ち着いた呼吸に、僕はさらに惹き寄せられてしまう。
彼女が自分を表現するために始めたこと。
それは学びの延長なのに、
なぜか僕の中ではもっと官能的な意味を帯びていく。
やがて制服が彼女の体から滑り落ちる瞬間、
僕の想像は一気に熱を帯びて、
「見てはいけないものを覗き込んでいる」という背徳感に震える。
けれど、その余韻は甘く、逃れられない。
静かな午後の光に包まれながら、
彼女は誰にも見せない自分をそっと抱きしめる。
その姿が焼きついたまま、僕は目を閉じる。