[mei 妄想#001] 布団の上で、気の緩んだパンチラ

作家の原稿が一向に進まないまま、
俺は隣の部屋の静けさを聞きながら、
和室の障子越しに漏れてくる光をぼんやり眺めていた。

ふと視線を横に向けると、
布団の上にいるmei(26)がスマホを両手で持ち、
前髪を指で払うようにして小さな息を吐く。
その仕草が、妙に胸の奥を揺らしてくる。

「少し、待ってますね」
そう笑ってくれたときの柔らかい声が、まだ耳に残っていた。
合意のような、安心させるようなその言葉が、
こちらの想像の背中をそっと押してしまう。

和室の空気は少し湿って、畳の香りが濃い。
meiが膝を立てるたび、スカートの裾がふわりと動き、
その奥の明るい布がちらりと光を返した。
指先でスマホを滑らせる音が、やけに鮮明に響く。

俺はただ、その光景を胸の中だけで味わい、
決して踏み込まないと決めていた。
けれど、meiが布団へ軽く体を預け、
ほんの少しだけ足の角度を変えた瞬間——
ふと目に入った淡い色に、
心臓の動きが一拍だけ強くなる。

「あ…ごめんなさい、ちょっと疲れちゃって」
彼女はそう言って、微笑みを添えた。
そのやさしい気遣いが、
まるで“許された”ような温度を帯びて胸の奥に広がる。

表情から滲むわずかな火照り。
肩に落ちる髪が畳に触れて、かすかな音を立てる。
和室の光が彼女の素肌の一部をやわらかく照らし、
その境界だけが妙に鮮明に見えた。

meiは布団の上でスマホを握りしめたまま、
ときどき画面を追う目がゆっくり揺れる。
そのまばたきのリズムが、
こちらの呼吸と重なるように思えてしまう。

「原稿、終わったら呼んでくださいね。
ちゃんと付き合いますから」
その一言が、和室の静けさよりずっと深く沁みた。
軽い約束のはずなのに、
まるで内側まで柔らかく触れられたような感覚が残る。

布団の上で無防備に揺れるスカートの影、
meiの呼吸が生むわずかな空気のうねり、
指先の動きが作る音。
そのどれもが、胸の底に溶けていく。

やがて、胸の奥で高まった熱が
静かな余韻へと変わる。
彼女の姿を思い返すだけで、
続きを求めてしまうような甘い疼きが残った。