光の階段を登る―導かれた場所へ

風が、一緒に来てくれる。もう、一人じゃない。

光に包まれた階段。

上を見る。

長い階段。

でも、光が降り注いでいる。

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「登って」

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そう呼ばれている気がした。

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誰が呼んでいるのか。

わからない。

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でも、確かに呼ばれている。

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一歩、踏み出す。

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階段に足をかけた瞬間、

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光が、強くなった気がした。

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「そうだよ。こっちだよ」

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そう言われている気がした。

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また一歩。

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ドレスの裾が、揺れる。

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風が、吹く。

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「一緒に行くよ」

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風が、そう言っている気がした。

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もう、一人じゃない。

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光と風が、一緒だ。

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階段を登る。

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一段ずつ、確実に。

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急がない。

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なぜなら、光がずっと照らしてくれるから。

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風がずっと、一緒に来てくれるから。

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階段の途中。

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振り返る。

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ここまで来た道。

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長かった。

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でも、光がずっと照らしてくれた。

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風がずっと、押してくれた。

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だから、来られた。

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上を見る。

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まだ続く階段。

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でも、光が見える。

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頂上に、強い光が。

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「もう少しだよ」

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光が、そう言っている気がした。

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また登る。

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一段、また一段。

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ドレスの裾が、風に揺れる。

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髪が、流れる。

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全身が、光に包まれる。

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温かい。

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この温かさは、

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光の温かさであり、

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風の優しさであり、

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そして、

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自分自身の温かさ。

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気づいた。

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光も風も、

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外からだけじゃない。

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私の中にもある。

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だから、怖くない。

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どんな階段でも、登れる。

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なぜなら、

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私自身が、光だから。

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私自身が、風だから。

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頂上が、見えてきた。

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光が、眩しい。

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「もうすぐだよ」

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最後の力を振り絞る。

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いや、力なんて要らない。

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光と風が、運んでくれる。

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一段、また一段。

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そして、着いた。

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頂上。

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光の中心。

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全身が、光に包まれる。

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眩しい。

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でも、目を開けていられる。

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なぜなら、

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もう慣れたから。

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光と、一緒にいることに。

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風が、吹く。

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優しく。

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「よく来たね」

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そう言ってくれている気がした。

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景色を見る。

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街が、見える。

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全部が、光に包まれている。

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美しい。

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でも、それ以上に。

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「ここに辿り着けた」

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その事実が、嬉しい。

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光が導いてくれた。

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風が押してくれた。

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そして、私が歩いた。

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三つが揃って、

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この場所に来られた。

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「ありがとう」

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光へ。

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風へ。

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そして、自分へ。

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これからも、

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光と風と一緒に、

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歩いていこう。

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どこへ向かっても、

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光が照らしてくれる。

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風が押してくれる。

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そして、私が歩く。

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それで、十分。