• 3月 23, 2026

桜の階段―新しい季節を、一段ずつ

風が言った。 「今年の桜、見た?」 見た。 住宅街の路地に、満開の桜。 白い花びらが、空を覆うほどに。 気温は14度。 薄曇りの空の下で、花だけが輝いていた。 階段の下に立ったとき、ふと思った。 去年の春、ここを登れなかった。 足がすくんでいた。 一 […]

  • 3月 22, 2026

梅の階段―早春の一歩を、ゆっくりと

「もう登っていいよ」 風が言った気がした。 3月の住宅街に、階段があった。 コンクリートの、古い段。 そばで梅が咲いていた。 白い花が、静かに。 気温はちょうどいい。 コートが重くない。 そういう午後だった。 一段、登った。 足が軽い。 昔は、こんな […]

  • 3月 21, 2026

春の路地の階段―赤いリップと、自分が決めた場所へ

「自分が決めた場所へ」 出かける前に、鏡に向かってそう言った。 今日、赤いリップを引いた。 鎧みたいに。お守りみたいに。 普段はベージュ。ピンク。 でも今日は違う。 理由は、うまく説明できなかった。 それでいい、と思った。 17度。強風注意報。 路地 […]

  • 3月 20, 2026

前へ進む階段―春分の雨の日に決めたこと

「行くの?」と風が言った。 雨の路地に立っていた。 透明の傘を持って。 路面が光っていた。 階段が見えた。 濡れている。 滑りそうだった。 それでも、足が動いた。 一段目。冷たい。 二段目。濡れている。 三段目。でも、止まらない。 春分の日。気温は低 […]

  • 3月 19, 2026

春の階段―桜が咲く日に、また一段上がる

風が言った。 「今日は、特別な日だよ」と。 曇り空。18度。 雨上がりの空気が、やわらかく満ちている。 住宅街の石段を、登り始める。 ゆっくりと。 一段。また一段。 焦らなくていい。 そう言い聞かせながら、足を進める。 登りながら、考える。 去年の今 […]

  • 3月 18, 2026

前へ進む階段―迷いを踏みしめて登る

「登ってみて」 風がそう言った。 曇り空の住宅街。 気温は15度。 コートがちょうどいい、そんな午後。 路地の先に、階段があった。 一段目。 足が少し重い。 二段目。 「なんで登るんだろう」そう思う。 三段目。 それでも、足は動く。 昔の私は、階段が […]

  • 3月 17, 2026

梅咲く頃の階段―ここまで来た、私へ

風が言った。 「ここまで来たね」と。 住宅街の古い階段を登り始める。 梅の花が咲いていた。 白い小さな花が、枝いっぱいに。 冬が終わった証拠のように。 16度。 コートを羽織ると少し暑いくらいの午後。 春が、確かに来ている。 一段、また一段。 登りな […]

  • 3月 16, 2026

梅の階段―春へ、一段ずつ

「急がなくていいよ」と、風が言った。 今日の東京は曇りのち晴れ。 気温は13度。 コートがちょうどいい。 そういう日だった。 階段の下に立った。 見上げると、踊り場の先が霞んでいる。 そこまで行けば、景色が変わる気がした。 一段目。 足が少し重い。 […]

  • 3月 14, 2026

春の階段―自分のペースで、登る

「焦らなくていいよ」 風が、そう言った気がした。 梅が咲いていた。 住宅街の路地。 気温15度。 コートがちょうどいい、春の朝。 路地の奥に、階段があった。 昔の私なら、駆け上がっていた。 早く、早く。 先に行かないと。 誰かに追いつかないと。 今日 […]

  • 3月 14, 2026

春の階段―梅の向こうへ、一段ずつ

風が言った。「準備はできた?」と。 梅が咲く住宅街の路地。 その先に、階段があった。 気温は15度。 日向が温かくて、少し春の匂いがした。 コートを羽織って、ちょうどいいくらい。 空気が澄んでいた。 最初の一段を踏み出す。 重くはなかった。 でも、軽 […]